夜間救急診療待合室
店のスタッフが帰って来て、挨拶に来たとき
3年目のスタッフの手が気になった。
「ジンマシンなんです。」
顔を見たらだんだん目が腫れてきている。
お風呂場へ連れていって、メイクを落とさせ、手をマイクロバブルで洗わせた。
しかしだんだん目の腫れがひどくなってきて、口の中も変だと言い出す。
これはちょっとヤバイ
店長と一緒にそのスタッフを夜間救急のある病院へ連れていった。
受付を済ませ待合室へ。
先客は一人の女性とご夫婦一組
女性は82歳の実父が急に具合が悪いと電話が入り父を連れてきて待っていると言った。
時間はもう午後9時過ぎ、その女性は5時からそこにいるらしい。
よっぽど暇なんでしょう。
話かけてきた。
「じんましん?アレルギー?私もそうなん。あるある、そうそう、わたしも同じ、ようわかるわ」
どこにでもいる、なんでも自分に置き換え、自分が主役になる人。
ご夫婦はまもなく呼ばれて診察室へ。
戻ってきたときご主人は両手に包帯。
そのなんでも自分が主役になる女性がそのご夫婦に話しかけた。
聞いていると朝飼い犬に噛まれて、放っておいたら腫れてきたのであわてて病院に来たそうだ。
犬と聞いたら、私のアンテナがビビ・・・。
つい、帰ってからその犬が叱られないよう、かばってしまった。
でもよく聞いていると、体のどこか触ると噛まれてしまう。しかし触られないので獣医さんも嫌がる。予防注射も打てない。
ということは、獣医さんを変えて、痛がる原因を改善して、ドックトレーニングしたら、大丈夫ではないかとついつい口を出してしまった。
ご夫婦が帰られ、小学生を連れた母子が入って来た。
この母親も
「アレルギー?私も!毎日薬を飲んでいて、飲まないと必ずジンマシンができる」
と話に入ってきて、色々自分のこと話して帰って行った。
うちのスタッフも呼ばれていった。
次に待合室に入ってきたのが80歳近い老女。
タクシーで8600円くらいかかって病院まで来たそうだ。
この間胸の癌の手術をして、まだ間がないみたいだが、日曜となると不安で胸がしんどい。
この人、きっと一人暮らしなんだろうな・・・・。寂しくって、不安なんだろう・・・。
夜間救急診療の待合室、いろいろな人生の縮図を見れて面白かった。
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